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​中東へ、女、機械を売りに行く

多くの人に助けられて、中東へ。

お客様に助けられて、 過去最高益へ。

​戦争中の国に物資を運ぶ商社の紹介記事をみて決めた、商社への就職。

親子で中東をみつめる事になった不思議。

​いろいろ綴ります。

砂漠の中の一本道

更新日:2022年2月15日


空港を出て5分ほどで、大きな道にはいり、

タクシーのスピードは、80キロに近づいた。

タクシーメーターは 横になっていた。


日差しが強くなりはじめ、もう12月というのに日焼けの心配がよぎった。

座席の真ん中に移動すると、ドライバーが神経質そうにバックミラーでこちらを見た。


フロントガラスには、砂漠に通るアスファルトの一本道だけが光っている。 横切る道も走っていない。 光と砂のせいで、目をこらしても先端は確認できなかった。



左右の窓には、1m50cmほどの樹木、 50cm足らずの雑草、鉄塔、ケーブルしか見えず、これらは砂ぼこりをつけたまま、砂漠のデコレーションになっていた。

小さな砂埃がいくつも舞いあがり、砂地に戻っている。


あまりにも おおらかな砂漠に迎えられ、緊張はすっかり溶けてしまい、しばらくゆっくりするしかないと思うと、何をするか考えてみた。

風を楽しむ、砂漠を楽しむ、写真を撮る、そしてドライバーと話す。最後の選択肢は もう少しあとにすることにした。


今、ドバイからアブダビに行くには、空港を出てすぐに幹線直進とはいかない。

高いビル群を両脇に見ながら交通渋滞にため息をつくドライバーに 混雑時間帯を聞いたりしながら、30分以上。渋滞であれば、40分以上かかって抜ける。  

最後に聞いた渋滞時間は、朝の7時から11時だったな。














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