砂漠の中の一本道
- arabic1129
- 2022年2月8日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年2月15日

空港を出て5分ほどで、大きな道にはいり、
タクシーのスピードは、80キロに近づいた。
タクシーメーターは 横になっていた。
日差しが強くなりはじめ、もう12月というのに日焼けの心配がよぎった。
座席の真ん中に移動すると、ドライバーが神経質そうにバックミラーでこちらを見た。
フロントガラスには、砂漠に通るアスファルトの一本道だけが光っている。 横切る道も走っていない。 光と砂のせいで、目をこらしても先端は確認できなかった。
左右の窓には、1m50cmほどの樹木、 50cm足らずの雑草、鉄塔、ケーブルしか見えず、これらは砂ぼこりをつけたまま、砂漠のデコレーションになっていた。
小さな砂埃がいくつも舞いあがり、砂地に戻っている。
あまりにも おおらかな砂漠に迎えられ、緊張はすっかり溶けてしまい、しばらくゆっくりするしかないと思うと、何をするか考えてみた。
風を楽しむ、砂漠を楽しむ、写真を撮る、そしてドライバーと話す。最後の選択肢は もう少しあとにすることにした。
今、ドバイからアブダビに行くには、空港を出てすぐに幹線直進とはいかない。
高いビル群を両脇に見ながら交通渋滞にため息をつくドライバーに 混雑時間帯を聞いたりしながら、30分以上。渋滞であれば、40分以上かかって抜ける。
最後に聞いた渋滞時間は、朝の7時から11時だったな。
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